1年間に交通事故に遭う確率って?

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今や自動車の性能も上がり、交通事故の件数はどんどん減少していっています。しかし安全性に十分気を配っていたとしても、交通事故に遭う確率を0(ゼロ)にすることはできません。では、1年間に交通事故に遭う確率はどれくらいなのでしょうか?
その確率は、前述した警察庁公表の「年間の交通事故件数」と、総務省公表の「日本の総人口数」をもとに算出できます。
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交通事故の現状

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日本における交通事故は、年々減少傾向にあるものの、未だに社会問題として残っています。一年間に交通事故に遭う確率は、多くの要因によって影響を受けますが、以下に詳しく説明します。

 まず、運転者の年齢層によって交通事故に遭う確率は大きく異なります。一般的に若い運転者ほど事故に遭う確率が高く、年齢が上がるにつれて低くなる傾向にあります。日本の警察庁の統計によると、2019年の交通事故のうち、20歳未満の運転者が引き起こした事故は全体の約5%であり、50歳以上の運転者が引き起こした事故は全体の約18%でした。

 また、交通量の多い都市部では、交通事故に遭う確率が高くなります。大都市圏においては、車両密度が高く、信号待ちの時間が長いこともあって、事故に遭う可能性が高くなる傾向があります。

さらに、運転者の行動によっても交通事故に遭う確率は影響を受けます。例えば、スピード違反、飲酒運転、携帯電話の使用、信号無視、追い越し違反など、違反行為をする運転者は、事故に遭う確率が高くなります。また、安全運転を心掛け、運転に必要な知識や技術を磨くことで、交通事故を防ぐことができます。

交通事故に遭う確率は?

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日本における一年間に交通事故に遭う確率は、約1%程度と言われています。ただし、年齢や都市部での運転、違反行為を行うかどうかなど、個々の要因によって異なるため、あくまでも目安として捉えてください。交通事故は、運転者だけでなく、同乗者や歩行者、自転車乗りなど、多くの人が巻き込まれることもあるため、交通ルールやマナーを守り、安全運転を心掛けることが大切です。

昔と今の交通事故の違い

交通事故 バイク事故 トラック事故【2004年】

比較として、2004年の確率も同様に算出してみます。2004年の交通事故件数は952,720件、日本の総人口は127,687,000人です。割ると、約0.0074。100をかけて%にすると、約0.7%(約142~143人に1人)が被害に遭っていたことがわかります。(※単純計算上のみの数字です。交通事故は相手がいたり、同乗者がいる場合が多いのでこちらの数字よりは確率や人数は変わります。)

【2020年】

前述したとおり、2020年の交通事故件数は309,178件。また総務省の公表によると、2020年の日本の総人口は126,146,000人です。交通事故件数(309,178)を総人口(126,146,000)で割ると、約0.0024。100をかけて%にすると、約0.2%(500人に1人)が被害に遭っていることがわかります。(※単純計算上のみの数字です。交通事故は相手がいたり、同乗者がいる場合が多いのでこちらの数字よりは確率や人数は変わります。)

交通事故を起こす確率

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一方、交通事故を起こす確率、つまり加害者になってしまう確率はどれくらいなのでしょうか?
その確率は、「年間の交通事故件数」と、同様に警察庁公表の「全国の運転免許保有者数」をもとに算出できます。

 交通事故で加害者になる確率は、運転者の行動や状況によって異なります。まず、交通事故で加害者になる可能性が高くなる要因を説明します。運転者の年齢層によって、加害者になる確率に差があります。若年層の運転者は、未熟な運転技術や思慮不足から、交通事故で加害者になる可能性が高くなります。また、高齢者も、運転技術の低下や身体機能の衰えによって、交通事故で加害者になる可能性が高くなります。

 さらに、飲酒や薬物の影響を受けた運転者は、交通事故で加害者になる確率が高くなります。アルコールや薬物によって、判断力や反応時間が低下し、交通ルールを守れなくなるためです。日本の警察庁の統計によると、2019年の交通事故のうち、飲酒運転が原因で発生した事故の割合は全体の約7%であり、薬物運転が原因で発生した事故の割合は全体の約1%でした。

 また、運転中にスマートフォンやタブレットなどを操作する、注意散漫な運転をする、高速道路でスピードを出しすぎるなど、違反行為を行う運転者は、交通事故で加害者になる確率が高くなります。違反行為を行うことで、周囲の車両や歩行者の動きを見落とし、事故を引き起こすことがあります。

以上の要因を総合すると、運転者が交通事故で加害者になる確率は、1年あたり約0.5%程度と推定されています。ただし、運転者の行動や状況によって異なるため、この数値はあくまでも目安として捉える必要があります。

 

交通事故を防ぐための対策や備え

 交通事故は近年大幅に減少していますが、依然として年間約500人に1人の割合で交通事故に遭い、約200人に1人の割合で交通事故を起こしています。多くの人にとって、交通事故は無関係ではないことがわかったかと思います。交通事故は被害者になっても、加害者になってもさまざまなリスクが生じます。そこで普段から交通事故を防ぐための対策とともに、万が一のための備えをご紹介します。

交通事故を防ぐための対策や備えについて

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  1. 速度を制限する:運転者は、道路上で適切な速度で走行することが必要です。道路標識に従い、交通量が多い場所や天候が悪い場所では、特に注意が必要です。
  2. シートベルトの着用:安全帯は、交通事故の際に死亡率や負傷の度合いを大幅に低下させる効果があります。運転者、乗客は必ず安全帯を着用しましょう。
  3. 車両の点検:運転前に、車両のタイヤ、ブレーキ、ライトなどの点検を行うことが重要です。欠陥がある場合は修理するか、車両を使用しないようにしましょう。
  4. 注意深い運転:運転中は、周囲の状況に注意を払い、十分に注意を払いましょう。特に、他の車両や歩行者が近くにいる場合は、常に注意深く運転するよう心がけましょう。
  5. 飲酒運転や疲労運転の回避:運転前にアルコールを飲まず、十分な休息をとることが必要です。また、長時間運転する場合には、休憩をとって体を休めることも大切です。
  6. スマートフォンの使用を控える:運転中にスマートフォンを使用することは、大きな危険を伴います。運転中は、スマートフォンの使用を控え、安全運転に専念しましょう。
  7. 予想外の事態に対応する準備:運転中に予想外の事態が発生した場合、素早く対応することが必要です。適切な運転技術を身につけることや、万が一のための緊急用品を携帯することが大切です。

これらの対策や備えを実行することで、交通事故を防ぐことができます。

 

まとめ

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年間約30万件もの交通事故が発生していて、約500人に1人が交通事故の被害者となり、約250人に1人が交通事故の加害者となっています。本記事で解説してきたように、普段から交通事故を防ぐための対策をとっていても、交通事故に関わってしまう可能性をゼロにすることはできません。安全運転を心掛けることはもちろん、対策や備えを万全にして確率を下げていく努力が必要不可欠です。そして万が一の備えとして、任意保険に加入することも重要です。

 

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