注意!良くある自動車保険の補償内容の重複!見直しのポイントも解説!!

自動車保険の見直しを行う際、注意しておきたいポイントのひとつとして、補償内容の重複が挙げられます。重複を解消することで、保険料の節約につながるケースもあるので、確認しておきましょう。

補償の重複はなぜ起こる?

自動車保険の重複は、複数の保険会社に同時に契約した場合や、同じ保険会社で複数の保険商品に加入した場合に起こることがあります。
たとえば、ある人が複数台車を所有していて、会社Aと会社Bの2つの保険会社に自動車保険に加入していた場合を考えてみましょう。もし同じリスクに対して両方の保険が適用される場合、その人は同じ被害に対して2つの保険会社から保険金を受け取ることになります。このように、複数の保険会社に同時に契約した場合、同じリスクに対して重複して保険が適用される可能性があるため、保険料が高くなってしまいます。
また内容によっては全てに対して二つから保険が適用される訳ではなく、ただの保険料の無駄な支払いにもなりかねないので注意が必要です。
同じ保険会社で複数の保険商品に加入した場合でも、同様の問題が起こることがあります。たとえば、ある人が同じ保険会社の自動車保険と火災保険や傷害保険に加入していた場合、交通事故の治療や補償に対して両方の保険が適用される場合があるため、同じ被害に対して重複して保険が適用される可能性があります。
保険の重複を避けるためには、自分がどのような保険に加入しているかを把握し、必要な保障を適切に見極めることが大切です。また、保険商品の詳細をよく読み、重複する内容がないか確認することも重要です。

補償が重複するおもな要因

・補償対象者の範囲?付帯する特約などによっては、補償の対象となる家族の範囲が、「記名被保険者、その配偶者」「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」「記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子」としているものがあります。補償される範囲に含まれる人が、同じ特約を付帯していると、補償内容が重複してしまう場合があります。

 

・家族で複数台の車を所有している場合?記名被保険者本人やその家族で2台以上の車を所有しているという人もいるでしょう。この場合、1台目の車と2台目以降の車の自動車保険の補償内容が重複する可能性があります。

 

・他の損害保険に加入している場合?自動車保険以外に、火災保険や傷害保険など他の損害保険に加入している場合、他の保険の補償内容と重複が生じる場合があります。

重複しやすい特約などをチェック

自動車保険の特約などの中で、特に補償内容が重複する可能性が高いものを以下で紹介します。このような余分な保障を取り除くことは、保険料の低下につながりますので、自動車保険のプランを検討する際には、必ず目を通し、検討するようにしてください。

個人賠償責任特約

記名被保険者やその家族が日常生活で事故やトラブルに見舞われ、他人にケガを負わせてしまった際や、他人の財物に損害を与えてしまった際の損害賠償金が補償されるというもの。最近、社会的に問題視されている自転車事故や認知症の人が道路を徘徊し事故に見舞われてしまうといった場合への備えとしても注目されている特約です。
この特約の補償対象者の範囲は、記名被保険者やその家族とされているのが一般的です。家族で複数台の車を所有している場合、すべての車にこの特約をセットしていると補償の重複が生じます。いずれか1台の車にこの特約をセットし、その他の車には付帯しないことで重複を防げます。
また、火災保険や傷害保険でも付帯可能な特約ですので、これらの保険に加入している人は、それぞれの保険の契約内容を確認し、補償が重複していないかチェックしてみてください。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は、契約車両に搭乗中の事故などにより、記名被保険者や同乗者が死傷した際、事故の過失割合にかかわらず、実際の損害額が補償されるというもの。契約車両に乗車中の事故について補償が受けられる「搭乗中のみ」と、それ以外の場合でも補償が受けられる「一般」という加入タイプがあります。
一般の加入タイプの場合、補償が受けられる対象者は、記名被保険者とその家族とされているケースがほとんど。例えば、家族で複数台の車を所有している場合、すべての車で一般の加入タイプを選択すると、補償の重複につながります。いずれか1台の車は一般タイプに加入し、その他の車は搭乗中のみを選択することで重複を解消できます。

弁護士費用等補償特約

自動車事故には、自分にまったく過失がない、いわゆる「もらい事故」というものがあります。もらい事故に見舞われた際は、自分が加入している保険会社に相手方との示談交渉などを代行してもらうことはできない決まりになっています。こうしたケースで、弁護士などに示談交渉を委任した際、弁護士費用等補償特約を付けていればその費用や法律相談費用などが補償されます。
この特約の補償対象者の範囲も、記名被保険者とその家族とされているのが一般的。家族で複数台の車を所有している場合は、いずれか1台にセットするといいでしょう。

ファミリーバイク特約

記名被保険者とその家族が125cc以下のファミリーバイクを運転中の事故による損害などが補償される特約。補償対象者の範囲は、記名被保険者と家族とされているのが一般的ですので、家族で複数台車を所有している場合、いずれか1台にこの特約をセットしていれば、他の車に付帯する必要はありません。

重複を解消した際の注意ポイント

複数の自動車を所有し、そのうちの1台に特約を追加し、あらゆるタイプの重複を解消している場合、その自動車を手放した場合、補償が失われる可能性があります。また、このような場合は他の車の自動車保険に特約などを付帯し直す必要があるので注意してください。また、子供が結婚して家を出た場合、補償が無効になる可能性があります。したがって、家族構成に変化があった場合は、保険の見直しや点検が不可欠です。

 

自動車保険の見直しを行う際には、以下のポイントを抑えることが重要です。

1.装備や車両価値の変化を確認する
2.自動車の保険料は、車両の価値や装備によって異なります。車両価値が下がった場合や、車に装備を追加した場合は、保険料の見直しを行うことができます。
3.前回の保険内容を確認する
4.前回の保険内容を確認し、必要な補償を含めているか確認します。万が一の事故が起こった場合に必要な補償を含んでいるかを確認することが重要です。
5.補償内容を比較する
6.保険会社によって、補償内容に差があるため、複数の保険会社を比較することが大切です。自分に必要な補償をしっかり確認し、最もお得なプランを選びましょう。
7.キャンペーンや割引を活用する
8.保険会社によっては、キャンペーンや割引を行っている場合があります。これらを活用することで、保険料の節約につながることがあります。
9.レビューを読む!保険会社のレビューを読むことで、実際に契約している人たちの感想を知ることができます。信頼できるレビューサイトを利用し、自分に合った保険会社を選ぶことが大切です。

 

以上のポイントを抑えて、自動車保険の見直しを行いましょう。

関連記事

  1. 中古車の査定はどうやって決まる?

  2. 交通事故 通院中 交通事故相談

    交通事故の治療中にまた事故に遭ってしまった場合は?

  3. 整骨院と整形外科との違いは?交通事故で整骨院へ通院する時の流れと注意点について

  4. 保証内容 人身事故 弁護士特約

    交通事故の慰謝料の相場ってご存知ですか?知らないと損するケースも?!

  5. 人身事故 自賠責保険 交通事故相談窓口

    人身傷害補償保険とは?

  6. 示談金を詳細解説!計算方法や増額するためのポイントも紹介