通院4ヶ月の交通事故慰謝料はいくら?相場・計算方法・増減要因まで完全解説







通院4ヶ月の交通事故慰謝料はいくら?重傷90万円 / 軽傷67万円(弁護士基準)

通院4ヶ月の入通院慰謝料は、重傷90万円・軽傷67万円が相場(弁護士基準)。一方で、自賠責基準だと最大でも51万6,000円に留まります。
任意保険基準は各社非公開ですが、概ね自賠責に近い傾向。相場の回収には示談交渉での増額主張が現実的です。

通院4ヶ月の慰謝料早見表

「入通院慰謝料」は、実務上つぎの基準で金額が変わります。

実通院日数 自賠責基準 弁護士基準(相場)
40日 34万4,000円 重傷:90万円/軽傷:67万円
50日 43万円 重傷:90万円/軽傷:67万円
60日 51万6,000円 重傷:90万円/軽傷:67万円
70日 51万6,000円 重傷:90万円/軽傷:67万円
80日 51万6,000円 重傷:90万円/軽傷:67万円
軽傷=打撲・挫傷・画像に写らないむちうち等。重傷=それ以外。
任意保険基準は非公開だが、多くは自賠責に近似

通院4ヶ月の慰謝料を計算する方法

弁護士基準(裁判基準)

軽傷用/重傷用の算定表で「入院月×通院月」を読み取る(1月=30日)。実通院日数は原則不問。端数(例:4ヶ月と10日)は、4→5ヶ月の差額を日割りで加算。

自賠責基準

4,300円 × 対象日数。対象日数は「①治療期間(最初の受診日~終了日)」「②実通院日数×2」の短い方

任意保険基準

各社独自で非公開。一般には自賠責に近い水準が多い。

リハビリも、頻度・内容に応じて通院日数カウントされうる。カルテや指示内容を保全しておくと安全。

通院4ヶ月の計算例(ケース別)

① 通院4ヶ月(実通院40日)の場合

  • 自賠責:短い方=40×2=80日4,300×80=34万4,000円
  • 弁護士:入院0・通院4月 → 重傷90万円/軽傷67万円

② 通院4ヶ月(実通院50日)の場合

  • 自賠責:短い方=50×2=100日4,300×100=43万円
  • 弁護士:入院0・通院4月 → 重傷90万円/軽傷67万円

③ 通院4ヶ月と10日(実通院70日)の場合

  • 自賠責:短い方=通院期間120日4,300×120=51万6,000円(上限)
  • 弁護士(重傷):4月=90万円。差額=(5月105万円−4月90万円)=15万円 → 10日分=15万円÷30×10=5万円 → 合計 95万円
  • 弁護士(軽傷):4月=67万円。差額=(5月79万円−4月67万円)=12万円 → 10日分=12万円÷30×10=4万円(※約3〜4万円のレンジで表現されることも)→ 合計 約70万円

※端数の日割りは概算。実務では表更新や個別事情で微調整あり。

相場より増減する典型ケース

【増える】被害者側の苦痛がことさらに大きい

  • 加害者の重大過失(大幅速度超過・飲酒・薬物・無免許・ひき逃げ 等)
  • 不誠実対応(虚偽供述・罵詈雑言・謝罪拒否 等)
  • 通常より高侵襲・高負担な治療過程(麻酔不可での手術 等)

【増える】やむを得ない事情で治療期間を短縮

育児・業務などの不可避事情が客観資料で疎明できる場合、考慮される余地。

【減る】被害者側に過失割合

例:80:20なら、請求額が20%減額(過失相殺)。過失も交渉で争点

【減る】通院頻度や内容が不適切

  • 実通院が月10日未満等→みなし通院(軽傷×3、重傷×3.5)で期間短縮計算の恐れ
  • 漫然治療(必要性・相当性が薄い物理療法等)が長期化
  • 医師許可なしの整骨院単独通所(病院併用+医師指示で回避しやすい)
診療録・画像・指示箋・勤務/育児事情の証拠化で、金額根拠を客観化しておくと強い。

通院開始から4ヶ月の慰謝料 Q&A

Q. 症状が残るが、早く受け取りたい

治療中断は原則NG。被害者請求仮渡金請求、ご自身の保険活用で資金繰りを前倒し

Q. 治療費打ち切りを打診された

まず主治医意見で継続必要性を保険会社へ提示。打ち切り後は健保利用で自己負担を抑えつつ継続し、示談で立替回収を狙う。

Q. 後遺症が残りそう

4ヶ月での等級認定は一般に難。最低6ヶ月通院し、画像・神経学的所見を揃えて事前認定/被害者請求で審査へ。

相場の慰謝料を得るために|弁護士活用のポイント

  • 弁護士基準での相場確認と根拠整理(端数・併用・過失・他費目も総合評価)
  • 示談交渉は弁護士に一任(裁判示唆で受容水準=弁護士基準へ近接)
  • 弁護士費用特約の活用(相談10万円/費用300万円上限が一般的・等級据置)
軽傷でも依頼は大げさではありません。費用特約があれば自己負担ゼロで進められる事例が多数。

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