弁護士が教える交通事故で絶対に避けたいNG行動5選

弁護士が教える交通事故で絶対に避けたいNG行動5選

交通事故は予期せぬ状況で発生し、冷静さを失いやすい場面です。しかし、その場での行動や判断によって、後々の問題が大きくなることがあります。交通事故の被害者でも加害者でも、適切に対応するために、絶対に避けるべきNG行動を弁護士の視点から解説します。


1. 警察に連絡せず示談で解決しようとする

交通事故が発生した場合、まず警察に連絡することが法律で義務付けられています。これを怠り、示談で解決しようとすると、以下のような問題が発生する可能性があります:

  • 法的責任の曖昧化: 警察への通報がない場合、事故の記録が残らず、後から状況を証明するのが困難になります。

  • 不利な条件での示談: 冷静な判断ができない状況で示談に応じると、本来受け取れる補償額が低くなる可能性があります。

  • 保険の適用が難しくなる: 交通事故証明書がないと、保険金請求がスムーズに進まないケースがあります。

対応策: 事故後は必ず警察に連絡し、事故証明を取得することを優先してください。


2. 自分の過失をすぐに認める

事故直後に加害者側が焦って「自分が悪い」と過失を認めてしまうケースがあります。しかし、この発言が後に不利な証拠として扱われることもあります。

  • 事実が不明確な段階での過失認定: その場で過失を認めると、後から証拠が出てきても主張が難しくなります。

  • 交渉に影響を与える: 過失割合の交渉が不利になる可能性があります。

対応策: その場では詳細な過失について議論せず、「警察や保険会社を通じて確認しましょう」と伝えるにとどめましょう。


3. 証拠を集めない

事故後に証拠収集を怠ることは、大きな問題を引き起こす原因になります。事故現場の状況や損害を証明するためには、証拠が重要です。

  • 事故現場の写真や動画がない: 車両の損傷、道路状況、信号機の状態などを記録していないと、後で証明が難しくなります。

  • 証人情報の未取得: 目撃者がいても連絡先を控えない場合、第三者の証言を得られなくなります。

対応策: スマートフォンを使って、現場や損傷箇所を写真や動画で記録し、目撃者の連絡先を確認してください。


4. 医療機関を受診しない

事故直後に怪我が軽いと感じても、後から痛みや不調が出るケースは珍しくありません。医療機関を受診しないことは、大きなリスクとなります。

  • 後遺症の発見が遅れる: 早期の治療が行われないと、後遺症が悪化する可能性があります。

  • 保険請求が困難になる: 診断書がないと、保険会社への請求や賠償交渉がスムーズに進みません。

対応策: 事故後は必ず医療機関で診断を受け、診断書を取得してください。整骨院での治療も並行して行うと良いでしょう。


5. 保険会社や専門家に相談せず自己判断で進める

事故後の対応を自己判断で進めると、必要な補償を受けられなかったり、不利な条件で交渉を進めてしまう可能性があります。

  • 法律知識の不足: 交通事故には複雑な法律が絡むため、専門知識がないと適切な対応が難しいです。

  • 保険会社の交渉で不利になる: 保険会社はできるだけ支払いを抑えようとするため、専門家を通じて交渉する方が有利です。

対応策: 事故後は保険会社に連絡し、弁護士や専門家に相談してアドバイスを受けながら対応を進めましょう。


まとめ

交通事故後の対応を誤ると、想定以上の損害やトラブルを引き起こすことがあります。本記事で紹介したNG行動を避け、冷静かつ適切な対応を心がけましょう。特に、警察への通報、証拠収集、医療機関の受診、保険会社や専門家への相談は欠かせません。

ジコまどでは、交通事故に関する無料相談を受け付けています。不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。弁護士や専門スタッフがあなたの状況に合わせた最適なサポートを提供いたします。

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