通院8ヶ月の入通院慰謝料|相場・計算方法・増額のポイント





交通事故で8ヶ月通院した場合の入通院慰謝料

相場・計算式・増減要因・後遺障害申請まで一括解説(CSSは前回固定)

交通事故で8ヶ月通院した場合の「入通院慰謝料」の相場は、
骨折など重傷なら132万円、むちうち等の軽傷なら103万円です(いずれも弁護士基準)。
一方、「自賠責基準」で計算した8ヶ月通院の慰謝料は
最大103万2000円にとどまります。弁護士基準の金額を得るには、
弁護士による増額交渉が実質必須です。

目次

  1. 8ヶ月通院した時の慰謝料相場はいくら?
  2. 通院8ヶ月の慰謝料早見表
  3. 通院8ヶ月前後・入院した場合の慰謝料相場
  4. 慰謝料の計算方法は3種類|通院8ヶ月の計算例つき
  5. 通院8ヶ月の慰謝料が相場から上下するケース
  6. 8ヶ月通院後に後遺症が残った場合は後遺障害申請
  7. 通院8ヶ月の慰謝料を適正にもらうポイント
  8. 通院8ヶ月の慰謝料|弁護士に相談すべき理由

8ヶ月通院した時の慰謝料相場はいくら?

8ヶ月通院の入通院慰謝料(弁護士基準)は
重傷132万円・軽傷103万円。自賠責基準では
最大103万2000円です。

通院8ヶ月の慰謝料早見表

通院日数 保険会社提示額*1(自賠責基準) 相場額*2(弁護士基準:重傷) 相場額*2(弁護士基準:軽傷)
60日 51万6,000円 132万円*3 103万円*3
90日 77万4,000円 132万円 103万円
120日 103万2,000円 132万円 103万円
150日 103万2,000円 132万円 103万円
180日 103万2,000円 132万円 103万円

*1 自賠責基準で計算/*2 弁護士基準で計算/*3 通院頻度が低い等で相場より低額になる可能性あり

通院8ヶ月前後・入院した場合の慰謝料相場

入院・通院 慰謝料(弁護士基準)
通院7ヶ月 重傷 124万円/軽傷 97万円
通院9ヶ月 重傷 139万円/軽傷 109万円
入院1ヶ月・通院7ヶ月 重傷 157万円/軽傷 119万円
入院1ヶ月・通院8ヶ月 重傷 164万円/軽傷 125万円

入院を伴うほうが慰謝料は一般に高額になります。

慰謝料の計算方法は3種類|通院8ヶ月の計算例つき

(1)自賠責基準の慰謝料|最低限の補償額

日額4,300円(2020/3/31以前は4,200円)。
{入院日数+(実通院日数×2)}×4,300円 または
{治療期間×4,300円} の少ない方。

計算例(入院なし・通院8ヶ月=240日・実通院100日)
{0+(100×2)}×4,300=860,000円(86万円)
240×4,300=1,032,000円(103万2,000円)
⇒ 少ない方の86万円が採用。

示談前に自賠責へ直接請求(被害者請求)も可能。

(2)任意保険基準の慰謝料|示談交渉で提示される

各社独自で非公開。旧任意保険支払基準の参考では
入院0・通院8月=76万9,000円。実通院日数の少なさ等で減額されることも。

(3)弁護士基準の慰謝料|もっとも正当性が高い

「赤い本」算定表を用いる最も高額な基準。
入院1月・通院8ヶ月(重傷)=164万円 等。

端数日の扱い(例:入院なし・通院250日=8ヶ月10日・軽傷)
8ヶ月:103万円/9ヶ月:109万円 → 差6万円=月30日換算で日額2,000円。
10日分=2万円を加算 → 105万円

通院8ヶ月の慰謝料が相場から上下するケース

【増額】されるケース

  • 重篤・強い処置(麻酔なし等)で精神的苦痛が大きい
  • 通院頻度が高く、治療内容が合理的
  • 後遺障害が認定された など

【減額】されるケース

  • 実通院日数が著しく少ない(目安:長期は実通院×3〜3.5倍で通院期間補正)
  • 治療必要性が低いと判断される、過剰診療の疑い など

8ヶ月通院後に後遺症が残った場合は後遺障害申請

完治しない場合は後遺障害認定で「後遺障害慰謝料」「逸失利益」を請求可能。
申請は被害者請求(自賠責へ直接)が推奨。事前認定は任意保険主導。

後遺障害慰謝料(弁護士基準・相場)

等級 相場 等級 相場
1級 2,800万円 6級 1,180万円
2級 2,370万円 7級 1,000万円
3級 1,990万円 12級 290万円
4級 1,670万円 14級 110万円
5級 1,400万円 (一部抜粋)

むちうちは12級13号(290万円)/14級9号(110万円)の可能性。
逸失利益は年齢・就労状況で高額化し得ます。

通院8ヶ月の慰謝料を適正にもらうポイント

  • 示談金は慰謝料だけではない:休業損害・逸失利益・付添費等も精査
  • 入院・通院のカウント漏れ防止:入院日数/通院期間/通院日数を正確に
  • 治療打切りに注意:医師と相談のうえ延長交渉、自己判断で終了しない
  • 過失割合を鵜呑みにしない:根拠を確認し不当な過失相殺を回避
  • 弁護士基準で交渉:弁護士関与で裁判相当の水準を目指す

通院8ヶ月の慰謝料|弁護士に相談すべき理由

  1. 全費目を最適化:慰謝料以外の費目も増額余地を見落とさない
  2. 後遺障害認定の確率UP:資料整備・申請運用のノウハウ
  3. 弁護士基準が通りやすい:裁判リスクを背景に交渉が進む
  4. 費用は特約でカバー可:弁護士費用特約で実質自己負担ゼロも

弁護士費用特約がなくても、回収額(または増額分)連動の報酬体系なら
費用倒れしない設計を事前に見積可能です。

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