保険会社に「治療は打ち切りです」と言われたときの対処法
交通事故の治療中、突然「もう治療は打ち切りです」と保険会社から言われた――そんな経験をされた方も少なくありません。
本記事では、整骨院に通院する重要性を中心に、「打ち切り」と言われた際にどのように対応すればよいかを専門的かつわかりやすく解説します。
まず結論:「打ち切り」は保険会社の支払い判断であって、治療の医学的必要性そのものを決める判断ではありません。
目次
- なぜ「治療打ち切り」と言われるのか?
- 整骨院に通院する重要性
- 「打ち切り」と言われたときの具体的アクション
- そのまま使える・保険会社への返信テンプレ
- 被害者請求の基礎(自賠責)と必要書類
- 【実例】福岡市在住・30代女性のケース
- ジコまどに相談するメリット
- よくある質問(FAQ)
- 参考リンク
- まとめ:交通事故の悩みをなくしたいという想い
なぜ「治療打ち切り」と言われるのか?
保険会社が「治療の打ち切り」を案内する主な理由は次のとおりです。
- 症状固定(これ以上の大幅改善が見込みにくいと判断)
- 医師の診断書や経過に改善の根拠が読み取りづらい
- 通院頻度・記録の不足で治療の必要性が示されにくい
ただし、痛みや機能低下が続くなら医学的に「継続治療の必要性」があり得ます。この場合、通院の一貫性(頻度・記録)と医師/施術者の所見が鍵になります。
整骨院に通院する重要性
レントゲン等に写りにくい筋・靭帯・筋膜の機能不全や、むち打ちに伴う可動域制限は、整骨院での徒手療法・運動療法・生活動作指導が有効です。
整形外科の医学的評価(診断書・画像・投薬)と、整骨院の機能面の詳細記録(施術証明・来院記録)が揃うと、「症状の実在性・継続性」が客観的に説明しやすくなります。
- 医学的裏づけ:整形外科で定期評価(症状固定の判断、必要に応じ画像検査)
- 機能回復の軌跡:整骨院で可動域・疼痛スコア・ADL(生活動作)の推移を記録
- 通院の一貫性:空白期間を作らず、週1〜2回など現実的な頻度で継続
「打ち切り」と言われたときの具体的アクション
- 事実の棚卸し:症状(部位/強さ0〜10/困る動作/時間帯)をメモに整理。
- 医科・整骨院に共有:主治医と施術者へ現状を具体的に伝え、診断書/施術証明/経過記録を用意。
- 保険会社へ「必要性」を簡潔に共有:下記テンプレで、継続治療の医学的根拠と生活影響を明示。
- 書類と通院記録の整備:領収書、来院記録、交通費明細、勤務先の証明などを保管。
- 選択肢の確認:必要に応じて自賠責の「被害者請求」を検討(次章参照)。
- 専門家窓口へ相談:ジコまどで通院設計・記録づくり・連携先を整理。
そのまま使える・保険会社への返信テンプレ
お世話になっております。〇〇(氏名)です。 主治医(整形外科)より、〇〇(診断名)について継続治療・リハビリの必要性がある旨の説明を受けています。 日常生活では、(例:PC作業30分で頭痛、通勤での頸部痛、就寝時の寝返り痛 など)の支障が続いています。 整形外科の評価を継続しながら、整骨院での機能回復(可動域・筋緊張の改善、日常動作の指導)を併用します。 施術証明・来院記録・診断書等は適宜提出いたしますので、継続治療についてご理解を賜れますと幸いです。
被害者請求の基礎(自賠責)と必要書類
被害者請求は、被害者側が自賠責へ直接請求する方法です(加害者側が行う「加害者請求」と対になる概念)。
「打ち切り」後でも、必要性を示す資料(診断書・施術証明・通院記録・生活影響の証拠等)を揃えれば、自賠責の範囲内で治療費・通院交通費・休業損害・慰謝料などの支払いが認められる可能性があります。
よく準備する書類
- 交通事故証明書(自動車安全運転センター)
- 診断書・レセプト・領収書、整骨院の施術証明・来院記録
- 通院交通費の明細(ICカード履歴・駐車券・ガソリンレシート等)
- 休業損害証明書(勤務先)/確定申告控え(自営業)
- 事故状況・症状推移のメモ(時系列で簡潔に)
【実例】福岡市在住・30代女性のケース
状況:通勤中に追突。整形外科で骨折なし→湿布のみ。痛みが残り、2週後から整骨院に通院開始。
途中で打ち切り案内:保険会社から「治療費の支払い終了」を通告。
対応:ジコまどに相談。整形外科と整骨院の併用方針・記録様式を整備。
結果:継続治療の必要性を資料で説明でき、適切な治療期間の確保と職場復帰につながった。
※ジコまどは保険交渉(示談等)は行いません。必要に応じ、弁護士などの専門家をご紹介します。
ジコまどに相談するメリット
- 整骨院・整形外科の紹介/転院サポート:立地・時間・症状特性に合う導線を設計
- 通院・記録の設計:痛みスコア・可動域・ADLのテンプレを提供し、空白期間を作らない運用を支援
- 制度の見取り図:自賠責(被害者請求/加害者請求)の手順や書類の抜け漏れを並走して確認
- 専門家連携:法的判断や交渉が必要な局面は弁護士へ橋渡し(交渉行為は行いません)
📞 ジコまど相談窓口: https://jikomado.com/
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よくある質問(FAQ)
Q1. 「整骨院はダメ」と言われました…
A. まず医師の診断を前提に、整骨院では機能回復・疼痛軽減のための施術を継続します。
目的(可動域改善、ADL向上、復職支援)と経過を記録で具体化すれば、必要性を説明しやすくなります。
Q2. 通院頻度は?
A. 初期は週2〜3回、その後は症状に合わせて週1回へ段階調整。空白期間を作らないことが重要です。
Q3. すでに打ち切り連絡を受けました。どうすれば?
A. 本文のテンプレで「継続の医学的必要性」を共有し、診断書・施術証明・来院記録を速やかに揃えましょう。あわせて被害者請求の選択肢も確認を。
参考リンク
まとめ:交通事故の悩みをなくしたいという想い
「打ち切り」と言われても、医学的必要性があれば治療継続の道はあります。鍵は、整形外科×整骨院の併用と、通院の一貫性・記録の具体性。
ジコまどは保険交渉は行いませんが、通院設計・記録づくり・専門家連携で回復と安心に寄り添います。ひとりで抱え込まず、状況整理から一緒に始めましょう。
※本記事は一般的な情報提供です。医療判断は医師、法的判断は弁護士等の専門家にご相談ください。
※ジコまどは保険交渉を行いません。必要に応じて適切な専門家をご案内します。